お料理教室 東京

おうのさんの御節


昨日は早起きして御節料理のお稽古。
朝早くからお越し下さり
ありがとうございました!

私がお教えする御節は、
曾祖母、おうのさん(曾祖母の名前)の味。
決して華やかではないけれど、
謂れをちゃんと重んじて、なおかつ
本当に家族の健康と多幸を祈願して
作り続けていたのが
今、こうやって御節をお教えする度に感じるのです。
昔の人はほんまにすごい。
御節を作るたびに、おうのさんの
家族に対する愛を感じずには居れず、
ちょっと泣けてきます。
私もこうでなきゃいかん、
この思いを大事にせねばと
毎年御節を作るたびにこの気持ちが湧き出るので
御節作りは年末を締めくくる意味で
大切な行事の一つでもあると思います。

そんなおうのさんの味は、
ただ甘いだけ、辛いだけの御節じゃなく、
お正月の時のみならず、
毎日の食卓に重宝するおかずとして使えるところが
これまたすごいやん婆さん!と感心するのです。
(これこれ)

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京都から届いたばかりの愛らしい丸餅。
私の女子高時代の同級生のご実家のものです。
もち米独特の甘みがあるんです。
白味噌のお雑煮に入れるのですが、
角餅を焼くことに馴染みのある江戸っ子には、
丸餅をゆがくお雑煮に興味津々。
お教えしている私もお教えし甲斐があって楽しいです!

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数の子のしたくの様子。
お教室は竹串を使ってお稽古することが多いんです。
何かと便利なアイテムですよ。
この数の子も、おうのさん流。
お出汁に浸さず、我が家はなぜだか
胡麻和えなんですねえ。
なんでこんなこと考え付いたのか、
聞いてみたいものですが、
若おばあちゃんに聞いても
「聞いてまへん」とのこと。
しかしこれが非常に皆様には
驚きみたいですが「お酒に合う!」と好評です。

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我が家の紅白なますは、胡麻と水尾の柚子入り。
香り高いサラダ感覚のなますは、
普段のおかずにも最適です。

我が家の自慢のおうのさんの御節。
この続きはまた明日にでも。